シヴィ漬

正月休みの家にいる時間はほぼすべてCivilization Revolutionに費やされました。
そんなわけで、マルチ(ランキング)乱戦の文明別俺評価。
★がついているのがプレイ済み文明。使ってみた印象を書いてます。
無印なのは未プレイ文明。敵に回した時の印象を書いてます。
ややこしいですね。
全体的に内政型に辛い評価になってます。

ズールー

古代ボーナス『戦士の移動力+1』が凶悪。
移動力ボーナスで蛮族村を荒らしまわり、蛮族を掃討すると、戦士をすばやくまとめて軍団化し、そのまま他国へなだれ込む超速攻文明。
恐らく、攻撃してくるタイミングは最も早い。
町を留守にしがちな、半端な拡張型文明が良く食われている。
初期ラッシュに失敗するとたいてい投了してしまうので、中世以降で見かけることは少ない。
中世入りボーナスの『都市の人口増加速度が上昇する』はかなりおいしいと思うのだが。

アステカ

古代ボーナスの『戦闘に勝ったユニットは回復する』というインチキボーナスで蛮族狩りの損害を回復する時間が必要がなく、スタートボーナスの『たくさんのゴールドをもった状態でスタート』で、最初の戦士を緊急生産できるので、蛮族狩りのスピードは全文明中トップクラス。
騎兵軍団ができた頃に戦士軍団とスタックを組んで攻めてくることが多いようだ。
一度防御が破られると休みなく攻めてくる為、なすすべがなくなるので注意。

アラビア ★

スタートボーナスの『宗教の技術をもった状態でスタート』のおかげで原理主義により、素の状態の攻撃力だけなら全文明の戦士中、最強の攻撃力を誇る。
騎兵はさらに強力で、ベテラン化したアラビア騎兵の攻撃を受け止められるユニットは皆無*1
騎乗と青銅器を優先して開発し、ベテラン騎兵軍団量産体制を確立した時が、アラビアが最も輝く瞬間である。
もう一つの初期ボーナスである『キャラバンで得られるゴールド+50%』は、どうでもいいボーナスなので、キャラバンを見つけても即売りがベスト。

モンゴル ★

『蛮族の都市を制圧して自国の都市にできる』という、一風変わったスタートボーナスを所持。
このボーナスの為、蛮族を制圧してもお金がもらえず*2、アレな立地の都市がもらえるだけなので、マイナスボーナスであるという評価も多い。
だが、どんなにアレな立地でもハンマーかビーカー2つぐらいは出力してくれるので序盤の発展は初期ラッシュ型文明にしては意外に早い。
ウマい具合に蛮族都市を2つほど手に入れ、ケシク量産体制を整え、敵文明都市を抜くことができれば『制圧した敵都市のゴールド、またはビーカー産出量に+50%ボーナス』で止まらなくなる。
攻め上がりながらも爆発的に発展し、技術的にも先頭を走ることも可能である。
ただし、蛮族都市が取れなかったり、攻められる文明がイギリスしかいない場合、実にしょんぼりなことになる。
弱くはないがかなり不安定な文明といえるだろう。

中国

『新しく建設した都市の人口+1』という、なかなか素敵な古代ボーナスを所持。
古代ラッシュ系文明の攻勢を退けることさえできれば、都市建設スパムで圧倒的な内政力を打ち立てることが可能。
ただ、拡張と防衛のバランスをとるのはやや難しいようで、ラッシュ型文明に食われていることも多い。

ドイツ ★

古代ボーナスの『戦士は最初からベテラン兵で生産される』と、スタートボーナスの『エリート兵は自動的に最新式のユニットにアップグレードされる』を組み合わせて半端ないエリートレギオンが生産可能な文明。
古代で大量のエリート戦士軍団を生産し、レギオン化させてからが本番。
鉄器開発以降から攻勢にでることになるが、ベテランボーナスのおかげで序盤も乗り切りやすいため、比較的安定して戦える文明といえる。

ローマ

文明ボーナスが微妙すぎて、古代ですでにしょんぼりな形勢に陥っていることが多い。
ラッシュ全盛のマルチにおいて、軍事ボーナスがないのは致命的かもしれない。
せめてレギオンにボーナスがあれば…と思うが、ないものは仕方ない。
勝利、もしくは優勢を取っているところを見たことがない文明の一つ。

エジプト ★

『首都に文化遺産が一つ建設された状態でスタート』という、ランダム好きにはワクテカモノのスタートボーナスを所持。
もらった文化遺産によって完全に戦略が変わる、波のある文明。
ピラミッドかデルフォイの神託所なら、ラッシュ型。
ロードス島の巨神像か空中庭園なら、内政型。
ストーンヘンジなら、しょんぼり型。
巷では空中庭園も劣化中国でしかなく、しょんぼり型であるということだが、どうも人口1.5倍は常に適用されている気配があるので、結構いけてるような気がする。気のせいかもしれない。未検証。
マルチにおいてありがたいのは、ラッシュ型であろう。
ピラミッドでアラビアもどきの原理主義軍団を作れる。社会主義も併用して出力を上げてもいいが、切り替えが難しいかもしれない。
デルフォイの神託所なら、盾スタックの陰に隠れて無敗の騎兵軍団を運用すれば、スキル6つ付きの超精鋭軍団を作ることも可能で、夢が広がる。
内政型の文化遺産なら、古代のラッシュの波に食われないように気をつければ、なんとかなりそう。
しょんぼり型なら、しょんぼりするといい。
ちなみに、スタートボーナス以外はかなりどうでもいいボーナスしかない。

ギリシャ

『民主主義の技術を所持してスタート』『首都に裁判所が建設されている』という、どう見てもヌクヌク文明。
しかし、古代、中世の時代をヌクり切るギリシャは少ない。
敵勢力の大国化を防ぐ手立てがなく、結局は情勢に翻弄されているようだ。
いつも民主主義政体を敵に悪用され、殴られるだけ殴られて停戦させられている、切ない文明。

スペイン

『航海術の技術をもった状態でスタート』鯨が旨い。
シングルモードなら、屈指の性能を持つスペインも、マルチのラッシュの荒波の前にはやや力不足か。
第二都市で鯨を食えれば、爆発する可能性を秘めてはいる。
『探検によるゴールド入手量が2倍』の古代ボーナスも、100G開拓者入手に力を発揮するので無駄ではない。
ただ、鯨島を夢見るあまり、内陸の争覇戦に注意散漫な指導者も多く、防御に難あり。
結局は情勢次第の内政文明であり、ラッシュ型文明の槍の穂先をかわしつつ、反転反撃というのは、なかなか難しいようだ。

日本

古代ボーナスの『海タイルから食糧+1』が、お得感を感じさせる。
結構人気のある文明だが、攻めに回れるのが中世以降ということもあって、活躍している印象はあまりない。
中世に入り、原理主義サムライを揃え、鯨島が回るようになれば止まらなくなりそうだが、それまでに世界の大勢は決まっているのが普通である。

フランス

『聖堂をもった状態でスタート』というスタートボーナスで序盤からガンガン領土が広がる、敵に回すとうざったいことこの上ない文明。
領土が広がりやすいため、宣戦布告と同時に都市陥落、という奇襲を受けにくく、割と防御に優れている。
人口重視で文化出力を上げ、偉人で進化ブースト…といきたいところだが、どんなものだろう。
マルチでは割と見かける文明でもある。

アメリ

『偉人を一人もった状態でスタート』というスタートボーナス。
あまりに微妙すぎて、劣化エジプトといった印象。でも、エジプトより良く見る、不思議。
古代ボーナスの『国庫のゴールドに2%利子がつく』というのは、しょんぼりに見えて、計算するとすごいかもしれないと思うボーナス。
100Goldの元手で、100ターン後には725Gold、200ターン後には3073Goldに。
金融達成ボーナスを最も受け取りやすい文明かもしれません。
まぁ、金も使わずに生き延びられるほど、マルチの古代はぬるくありませんが。

イギリス

古代ボーナス、『長弓兵の防御力+1』のおかげで鉄壁を誇る。
近くにイギリスしかいない、ラッシュ型文明は涙目である。
古代から中世にかけて、じわじわと都市スパムを行い、内政でトップに立つ戦法がメインのようだ。
内政型の安定度ではフランスより上かもしれない。

ロシア

マルチで一度も見たことのない唯一の文明。
おっぱいだけではダメということなのか。
スタートボーナスの『首都周辺の地形が明らかになった状態でスタート』というのが、あんまり楽しくないボーナスだからかもしれない。
古代ボーナスの『平原タイルの食糧+1』は、結構素晴らしいと思うので悪くはないと思うのだが。

*1:イギリス長弓兵は互角

*2:例外としてキャラバンだけは貰えるようだ。